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平清盛の孫
美形ぞろいの平氏の中でも特に容姿端麗だった 優雅に舞うその姿は光源氏の再来と言われるほどでした ニックネームは桜梅少将 優美さを好むため、戦いは苦手 平家の中でも優れた人物だった父・重盛の後継ぎとしては不安なタイプでした 自分でも「私は笛を吹いているほうがいいのだ」と言うほど そして富士川の合戦にて総大将に任命されるも大敗 都落ちした後は入水自殺説するも、生存説や末裔伝説など伝説にはこと欠かない 平維盛の時代を知りたい方は 平安時代その四へ |
今回は平維盛さんにインタビュー | |
ハガクレ |
今回は美形ぞろいの平氏の中でも、「光源氏」の再来と言われるほどの美男子!平維盛さんです |
維盛 |
こんにちは |
ハガクレ |
うわー。ほんと美男子ですねー。 こないだインタビューした平敦盛さんといいい、平氏はほんと美形ぞろいですね |
維盛 |
ありがとうございます |
ハガクレ |
えー、では維盛さんの簡単なプロフを教えてもらっていいですか? |
維盛 |
はい、私の祖父は平氏の棟梁・平清盛で、父は清盛が長男・重盛でございます。 母は身分が低かったためあまり知られてはいませんが美しい女性でした |
ハガクレ |
清盛さんの長男の長男ってことは、ボス候補NO1ですねー |
維盛 |
まぁ、そういうことになります |
ハガクレ |
当代きってのエリート一家の御曹司でしかも美形。さぞやモテモテだったんじゃないですか? |
維盛 |
それほどでもございません。それに私は1人を除いて他の女性に興味がありませんでしたから |
ハガクレ |
えっ!そーなんですか? |
維盛 |
はい、私の妻である新大納言局以外の女性などなんとも思いません。 |
ハガクレ |
へー。あの頃のエリートは何人もの奥さんを持つのが当たり前だったのに、珍しいですね |
維盛 |
よく変わってると言われました。 平家一門や朝廷の方々からもバカじゃないのか?など陰口を叩かれておりましたが、私は新大納言局さえいればよかったのです |
ハガクレ |
うーん。うらやましいですね |
維盛 |
ですが不幸な事件が起きてしまいました。アナタは鹿ケ谷の陰謀というのをご存知ですか? |
ハガクレ |
ええ知ってますよ。俊寛というお坊さん達が平氏をやっつけようと企てた未遂事件ですよね |
維盛 |
そうです。その首謀者の中に、なんと愛する新大納言局の父親が加担していたのです。 |
ハガクレ |
えー!なんでまた? |
維盛 |
妻の父は藤原成親殿でしたが、成親殿は左近衛大将という役職になりたがっておられました。 が、その役職をわが叔父で、祖父・清盛の三男である宗盛殿が奪ってしまったのです |
ハガクレ |
なるほど・・・。それで成親さんは平氏に腹をたててしまったんですね |
維盛 |
その通りです。成親殿は串刺しにされ殺されてしまいました。 私の妻も平家一門から風当たりが強くなってきてしまったのです |
ハガクレ |
大変だったんですね |
維盛 |
さらに私の父・重盛が病で死んでしまいました。 その頃、伊豆へ流した源頼朝が平氏を倒すべく兵をあげたのです。 祖父の清盛は私は総大将に任命し、富士川というところで河を挟んで源氏と平氏の戦いが始まろうとしていました。が・・・ |
ハガクレ |
が? |
維盛 |
朝早くに水鳥が一斉に飛び立ったのです。 わが平氏軍は源氏軍の奇襲と勘違いし大混乱に陥りました。 平氏は総崩れとなり敗北。私の評価は地に落ちました |
ハガクレ |
有名な富士川の合戦ですね |
維盛 |
はい。ですが実際私は戦いが不得手でした。 妻や子供達と穏やかに笛を吹いたりして暮らしていたかったのです |
ハガクレ |
なるほど |
維盛 |
それから祖父・清盛も病気で死んでしまい、叔父の宗盛が平氏の棟梁となりました。 それからの平氏は坂の上から転げ落ちるように滅亡の一途をたどることとなり、とうとう京の都を出て行くことになったのです |
ハガクレ |
ほー。じゃあ奥さん達も一緒に? |
維盛 |
とんでもありません。 大事な妻や子供を危険な目に合わせることなどできません。 宗盛殿は怒っておいででしたが、都落ちの途中、いつどこで源氏軍と出会い戦いになるかわかりません。そんな危ないところに妻子を連れていくことはできませんでした |
ハガクレ |
でも離れるほうが寂しいじゃないですか |
維盛 |
それは寂しいに決まっております。 が、私は妻子を危険な目にあわせることのほうが辛い。 今生の別れになるかもしれませぬが、もし私が死んでも決して尼になどなるな。再婚して幸せに暮らせと伝え、別れたのです |
ハガクレ |
なんだか可哀相 |
維盛 |
それでも私はいくじのない男です。 屋島の戦いの後、私は平氏軍を抜け出し、妻子に会いに京都へ戻ったのです |
ハガクレ |
ええっ! |
維盛 |
卑怯者と言われても仕方がありません。が、もう平氏の行く末は目に見えておりました。 死ぬ前に一目、妻と子供に会いたかった。それだけだったのです |
ハガクレ |
で、会えたんですか? |
維盛 |
いいえ。源氏の平氏狩りは妻子に会いに行くことができないほど凄まじいものでした。 私はもう生きていく気力がなくなり、那智の海へ入水してこの世から消えたのです |
ハガクレ |
えっ!自殺しちゃったんですか! |
維盛 |
そうです。私は愛しい妻や子供に会いたかった。 それも敵わぬ夢となったら、生きていて何の価値がありましょう? |
ハガクレ |
はぁ・・・ |
維盛 |
所詮私はもののふの時代に生まれるべき男ではなかったのです |
ハガクレ |
しんみり |
補足①新大納言局はその後再婚しました 補足②長男の六大丸は平氏滅亡の時は死を免れたけど、源頼朝が死んだ後「平氏の流れを汲む人間をみな殺しにしようぜ!」という勢力によって26歳のときに殺された 補足③長女は18歳の時にそこそこのエリートと結婚しました |
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